初秋の候、一般社団法人戸塚青色申告会の皆様方には、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度の人事異動で戸塚税務署長を拝命し、東京国税局総務部情報システム第三課より転任して参りました小巻でございます。前任の阿部署長同様よろしくお願い申し上げます。戸塚署での勤務は、五年ぶりで大変うれしく思っております。
小又会長をはじめ役員並びに会員の皆様方には、平素から税務行政の円滑な運営につきまして、深いご理解と多大なるご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
貴会におかれましては、多くの納税者に対し、「誠実な記帳と適正申告の普及」と「納税道義の高揚」にご尽力いただくとともに、e‐Taxの普及・利用拡大につきまして、本年の確定申告も昨年を上回る会員の皆様のご利用いただき、大変心強く思っております。
さて、最近の税務行政を取り巻く環境は、調査・徴収事務が複雑困難化していることに加え、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、確定申告期限の延長や納税の猶予等への迅速な対応など様々な課題に直面しております。
私どもは、このような環境の中で「納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現する」という国税庁の使命を果たすため、信頼される税務行政の確立に向けて、一層の努力を注いでまいる所存でございます。
また、消費税につきましては、令和五年十月一日から、消費税の仕入税額控除の方式として適格請求書等保存方式、いわゆるインボイス制度が導入され、適格請求書等保存方式の下では、税務署長に申請して登録を受けた課税事業者である「適格請求書発行事業者」が交付する「適格請求書」(いわゆるインボイス)等の保存が仕入税額控除の要件となります。
導入は令和五年十月からですが、適格請求書発行事業者の登録申請の受付が本年十月から開始されます。事業者の皆様に制度を理解していただき、準備を進めていただくことが重要ですので、制度の円滑な導入に質するため、周知・広報を引き続き行ってまいります。
貴会の皆様方におかれましては、引き続き税務行政のよき理解者として、より一層のお力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。
結びにあたり、一般社団法人戸塚青色申告会の益々のご発展と、会員の皆様方のご健勝、ご事業のご繁栄を祈念いたしまして、着任の挨拶とさせていただきます。